インタビュー:くにたちビジネスサポートセンター(東京都国立市) |
■ | 成果が出るまで伴走する売上特化型の経営相談でサポート |
2021年11月開設の『くにたちビジネスサポートセンター』略称『くにビズ』は、国立市近郊の、経営に関する悩みや課題をもつ事業者や起業を考えている方が無料で相談できる公的施設です。
売上特化型の経営相談で実践的なサポートが好評で、9割以上の相談者が継続して利用する同センターの特徴や支援内容などをセンター長の小島和敏氏にうかがいました。
「『くにビズ』はコロナ禍で売上減少に悩む事業者や、さらに売上を伸ばしたい事業者、起業・創業したい方々への事業サポート、経営相談、コンサルティングサービスを提供する目的で公的な経営相談所としてオープンしました」
開設以来9ヶ月で約700件もの相談件数で2~3週間先まで予約が埋まる盛況ぶり。その『くにビズ』の特徴は3つあります。
「1つ目は、1回60分無料でご相談いただけて何度でもご利用が可能です。2つ目は、公的相談所では珍しく、売上に特化した相談を実施しています。事業承継や資金調達、助成金申請の相談もありますが、一番多いのは売上アップですね。情報発信や売上を伸ばすためにはどうしたらよいかなど、売上アップに特化した相談が多いです。3つ目は、これも珍しいパターンになるのですが、「伴走型の支援」と言っておりまして、成果が出るまで徹底的にお付き合いします。成果は何かというと売上ですね」
最初にセンター長が相談を受けて、ビジネス相談全般をセンター長が担当し、特に相談件数が多いITやデザインの相談には専門メンバーを交え対応します。同じ担当者が相談者と一緒に話し合い成果が出るまで伴走することも大きな特徴といえます。
『くにビズ』では売上改善のために4つのステップで経営相談にあたっています。
「徹底的に話を聞く」ことが1つ目のステップです。どういう事業で、どんなお客様がいて、どういう悩み・特徴があるかということをしっかり聞きます。
次のステップでは、「強みを一緒に見つけます」。その事業者様の特徴や売り、際立った個性を一緒に掘り出してそれを言語化します。強みとコアな部分が発見できるので、それを一緒に磨き上げていくことがポイントです。
では、それをどうやって売り出していくのか「一緒に考える」ことが3つ目のステップです。事業者同士を結び付けて販売するのか、情報発信なのか、営業先の新規開拓なのか。一緒に考えながら具体的な解決策をアドバイスします。
最後のステップは「成果が出るまで伴走する」ことです。想定通りの成果が出るケースは稀なため、一緒に考えながら想定と違った部分や良いハプニングなど、状況に応じて軌道修正し成果を上げていけることが伴走型支援の強みといえます。
話を聞いて、強みを見つけて、それを連携させて、成果が出るまで伴走する。この『くにビズ』モデルで、すでに多くの事業者様の成功事例が現れています。
東京で起業・立地するメリットは3つあると思っています。
1つ目は「商圏の大きさですね。首都圏の人口は約4,400万人。Eコマースが伸びている時代でもリアルチャネルでそこにアクセスできるポジションにあることは非常に大きなメリット。さらに今後復活が見込めるインバウンド需要を取り込めるポジション、かつ、起業もしやすい環境で東京に居を構えることの地の利は大きいと感じています」
2つ目は「その商圏の大きさを狙って東京を拠点とする企業が多く、産業の集積地になっています。インフラが整い、部材の調達や物流、資金調達、人材も集まり、企業との連携や共同商品開発などビジネスチャンスが大きく広がっています」
3つ目は「東京都の起業・創業の支援制度が非常に充実しています。経営相談や特に若い企業への支援制度が充実しており、世界的に見ても有数の行政制度が整った場が東京都だと思います」
その東京の地で『くにビズ』は、今後の展望として、現在連携をしている金融機関や地元の支援機関に加え、国立市の大学を含めた産官学連携で盛り上げる体制をつくり、さらにサポートできる範囲やワンストップのサービスを充実していき、小規模事業者や中小企業の皆様の商工振興にしっかり伴走して貢献してきたいと考えています。
取材日:2022年(令和4年)7月20日(取材時は、センター長のみマスクを外し、取材スタッフはマスク着用しております。)
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施設名: くにたちビジネスサポートセンター -
住所: 東京都国立市富士見台3-16-4
国立市商工会館2階 -
代表者: センター長 小島 和敏
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設立: 2021年(令和3年) -
支援内容: 売上特化型経営コンサルティング -
ホームページ: https://kuni-biz.jp/ -